インスペクションという言葉をご存知でしょうか?
インスペクションとは、調査、検査、視察、査察などを意味を持つ英単語。住宅業界では住宅の設計・施工に詳しい専門家が、住宅の劣化状況、欠陥の有無などを診断する「ホームインスペクション(住宅診断)」の重要性が指摘されています。国土交通省では、消費者が中古住宅の取引時点の物件の状態・品質を把握できるように、2012年に「既存住宅インスペクション・ガイドライン」を策定。検査・調査を行う者の技術的能力の確保や検査・調査の項目・方法のあり方についてガイドラインを提示しています。
https://www.homes.co.jp/words/a2/525001711/
非常に簡単に言うと中古住宅を売買する際に行う検査・調査ですが、名前は知っているけど実際に行う人は少ないそうです。特に収益物件の売買については実施する人は1割以下との報告もあります。
今回は、宅建業者が交付する媒介契約書面に
https://ameblo.jp/kenbiya/entry-12478850018.html
「 建物状況調査を実施する者のあっせん 」に関する事項が
記載されて以来、初の調査であったことから、
収益不動産におけるインスペクションについての質問を実施。
その結果、インスペクションを「以前から知っている」人は52.3%いたのに対し、
実際に行った人は「購入時」に8.7%、「売却時」に8.0%と1割以下にとどまったことがわかりました。
今後については、「購入時に重視したいと思う」が58.2%と過半数を占めたものの、
知っていても実行しなかった人の多さを鑑みると、即実践につながるとは考えにくく、
普及には一定の時間を要することが予想されます。
個人的意見として一般の中古住宅を購入する際は実施した方が良いと思いますが、そのインスペクションを依頼する際は、どのような調査方法で何が解るのかをしっかりと確認して納得した上で実施するのが良いと思います。
さらにインスペクションが普及して『強制項目』になれば、そのサービス内容も変化して来ると思います。一生に一度の高い買い物をしたのに白アリが巣食ってたなんて知ったら嫌な思いをするでしょうから、良く調べてから購入した方が良いのは言うまでもありません。